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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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博士の愛した数式 (新潮文庫) 博士の愛した数式 (新潮文庫)
小川 洋子

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記憶が80分しか持続しないという病気、あるいは後遺症が、実際に存在するのか?
もしも存在するなら、それはどんな感覚なのだろうか…。

今という一瞬が80分後には失われてしまう。何かを成しても、何かを覚えても、消えてしまう。例えそれが大切な事でも。

物語全体を通して、場面の一つ一つが深い意味合いを持ち、それぞれに考えを巡らせるほど切なく哀しい気持ちになりました。受ける印象は漠然としたもので、感じ方は人により異なると思います。

忘れてしまうからこそ、一瞬の時間を大切に出来る博士の素直で哀れな心は、とても美しい。

安直な奇跡でハッピーエンドになるわけでもなく、具体的なメッセージを求めるのは難しいので、人を選ぶかと思われます。

オススメ度:★★★★☆(4/5)




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