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ケルーベでの騒動を切り抜けたロレンスは『狼の骨』の情報を辿って海を渡った先にある島国ウィンフィール王国に向かった。

目的地は骨を所有しているというブロンデル修道院だが、王国に着いたロレンス達はその修道院が財政難に陥っているという噂を耳にする。さらに、世界一の経済同盟・ルウィック同盟が、その財政難を嗅ぎつけ、修道院が所有する広大な土地を狙って王国に進出していた。

新たな土地でまたしても不穏な動きを感じつつ、修道院に近づく糸口を掴むために、ルウィック同盟の商人ピアスキー協力を依頼するロレンス達だったが…。



まるで探偵小説の探偵が行く先々で殺人現場に出くわすように、ロレンス達もしょっちゅう経済的な世間の動きに巻き込まれていくので、「またか…」と思いつつも今回もやはり最後までよく練り込まれた展開とさらに先へと続く奥深さに興味を引かれてしまいます。

一介の行商人であるはずのロレンスが、今度は一国の中の中心的な存在である大修道院を相手取った駆け引きにおいて重要な役割を果たし、見事な知恵と思いつき、そしてそこには彼を助けるホロたち旅の仲間の姿があります。

今巻で出会う羊飼いハスキンズには秘密があるのですが、彼から明かされたヨイツの手がかりとなる話と、それを受けたホロの気持ちの描写には切なくさせられました。

変わらぬ面白さに新たな展開も加わり、文句なしの星5つです。

オススメ度:★★★★★(5/5)



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