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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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アクロイド殺し (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-45) アクロイド殺し (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-45)
アガサ・クリスティ 田村 隆一

早川書房 1979-02
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出版当時(1926年)から、フェア・アンフェア論争が巻き起こっている推理小説の名作。
幾度も新訳が出ているようで、今回僕が読んだのは、1979年出版の田村隆一氏訳の作品です。
この作品は、叙述トリックをひとつのジャンルとして広く認めさせたものらしいです。

叙述トリックですので、シェパード医師の残した「手記」をどう読むかが推理の鍵になります。
一人の人間の視点で書いたように描かれているので、見落としや書き忘れがあり、そこが論争の問題点となっています。
その事に関しては、僕はフェアだと思っていますので、読後感は良いです。

勿論、推理などといった事を抜きにしても、とても面白い作品です。
むしろ、最初からフェアかどうかを考えず、推理もせずに、最後のどんでん返しを楽しむのが良いかと思います。

名探偵ポアロと、書き手であり行動を共にするシェパード医師との関係は、まるでシャーロック・ホームズとワトスンを思わせますね。

オススメ:★★★★★

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