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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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ミミズクと夜の王 (電撃文庫) ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
磯野 宏夫

メディアワークス 2007-02
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本作は作者・紅玉いづきのデビュー作あると同時に、第十三回電撃小説大賞・大賞を受賞したものです。

魔物がはびこる夜の森に訪れた一人の少女と、その森に住まう美しき「夜の王」の物語。

自らをミミズクと名乗る少女の悲しい過去、元は人であった「夜の王」が王となる軌跡、その二つが交差し、ともに絶望の淵にあるはずの二人の運命が、少しずつ変わっていく…。

王道とも言えるまとまった流れで、一巻完結の作品となっています。

童話を読んでいるかのようなテンポの良い内容に、物語の重要な部分が余さず書ききられているため、最後まで気持ちよく読むことが出来ました。

ライトノベルではありますが、挿絵が無く、表紙も抽象画なので、物語の情景は全て読者の想像に依ります。それゆえに固定化されたイメージに囚われることなく、読者それぞれの純粋な気持ちで物語に触れる事が出来るのだと思います。キャラ立てを重視した一般的なライトノベルとは一線を画す、新鮮な作品と言えるでしょう。

オススメ度:★★★★★(5/5)
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