日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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キノの旅の第三巻。
口絵「愛と平和の国」
自分たちが幸せだと思っているのならそれが幸せ。現実を見れていないが、それゆえに幸せに暮らしている国のお話。
プロローグ「雲の中で・b」
第一話「城壁のない国」
キノたちが偶然出会った遊牧民族の一団との温かい交流の話かと思いきや、その部族には隠された裏の伝統があり…。結末は何とも遣り切れない気持ちになります。
第二話「説得力」
キノが師匠に訓練してもらっている頃の一齣。今のようなクールな強さを持っていないキノは健気で可愛らしいです。
第三話「同じ顔の国」
クローン技術によって国民全員が複製され、男は男、女は女、それぞれ一人の「オリジナル」から生み出され、皆が同じ顔を持つ国のお話。ラストはやや意外な展開で驚かされましたが、終わり方は上手くまとまっていました。
第四話「機械人形の話」
森の中の家に暮らす両親とその一人息子、そして彼らに仕える家政婦のおばあさん。おばあさんは自らを機械人形であると語り、ひたむきに家族と客人であるキノのお世話をしてくれる。しかしキノが見た家族の様子は異常なもので…。人々のために尽くした者の人生が、人々の愚かさによって狂わされる、何とも切ないお話です。
第五話「差別を許さない国」
序盤から伏字の連発に驚きました。そしてコミカルなほど典型的な「自称・差別反対派」の矛盾した台詞の流れ。オチはメッセージ性が強いと感じました。正に井の中の蛙。
第六話「終わってしまった話」
序盤の一人称の語り手は、初見ではキノのようにも見えました。しかし読み進めていくうちにそうでないことが分かります。キノの旅の途中のひょんな出会いと、それによって人生に大きな影響を与えられた人のお話。人との出会いによってもたらされる影響は、結局のところ自分次第で良くも悪くも変化し得るようです。
エピローグ「雲の中で・a」
相変わらずの面白さでした。しかしこのシリーズは短編連作という形もあって、極力避けているネタバレを含めずにレビューを書くのが難しいですね…。
オススメ度:★★★★★(5/5)
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口絵「愛と平和の国」
自分たちが幸せだと思っているのならそれが幸せ。現実を見れていないが、それゆえに幸せに暮らしている国のお話。
プロローグ「雲の中で・b」
第一話「城壁のない国」
キノたちが偶然出会った遊牧民族の一団との温かい交流の話かと思いきや、その部族には隠された裏の伝統があり…。結末は何とも遣り切れない気持ちになります。
第二話「説得力」
キノが師匠に訓練してもらっている頃の一齣。今のようなクールな強さを持っていないキノは健気で可愛らしいです。
第三話「同じ顔の国」
クローン技術によって国民全員が複製され、男は男、女は女、それぞれ一人の「オリジナル」から生み出され、皆が同じ顔を持つ国のお話。ラストはやや意外な展開で驚かされましたが、終わり方は上手くまとまっていました。
第四話「機械人形の話」
森の中の家に暮らす両親とその一人息子、そして彼らに仕える家政婦のおばあさん。おばあさんは自らを機械人形であると語り、ひたむきに家族と客人であるキノのお世話をしてくれる。しかしキノが見た家族の様子は異常なもので…。人々のために尽くした者の人生が、人々の愚かさによって狂わされる、何とも切ないお話です。
第五話「差別を許さない国」
序盤から伏字の連発に驚きました。そしてコミカルなほど典型的な「自称・差別反対派」の矛盾した台詞の流れ。オチはメッセージ性が強いと感じました。正に井の中の蛙。
第六話「終わってしまった話」
序盤の一人称の語り手は、初見ではキノのようにも見えました。しかし読み進めていくうちにそうでないことが分かります。キノの旅の途中のひょんな出会いと、それによって人生に大きな影響を与えられた人のお話。人との出会いによってもたらされる影響は、結局のところ自分次第で良くも悪くも変化し得るようです。
エピローグ「雲の中で・a」
相変わらずの面白さでした。しかしこのシリーズは短編連作という形もあって、極力避けているネタバレを含めずにレビューを書くのが難しいですね…。
オススメ度:★★★★★(5/5)
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