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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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流星ワゴン (講談社文庫) 流星ワゴン (講談社文庫)
重松 清

講談社 2005-02-15
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妻の不倫、息子の非行、そして失職。
38歳の一雄がもう死んでもいいかなぁと思い始めた時、一台のオデッセイが近づいてきて、ドライブに誘う。
そこには5年前に事故死した親子が乗っており、一雄に一年前からの大切な分岐点を振り返る機会を与えるが、現実は何も変わらず、一雄は苦悩する。
そんな中、今までになかった事だと親子が言う、二人目の同乗者がやってきた。

著者の作品に良くあるテーマの家族で、今回は特に父とは何だろうというものです。
解説にもありますが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『クリスマス・キャロル』を彷彿とさせるストーリーですが、大きな違いはやり直しが効かないという点。
それでも大切なのは、現実と向き合うこと。

見所は、冷たく、厳しく、怖かった一雄の父、チュウさんこと忠雄。
一人では変えられない現実に絶望した一雄も、チュウさんとの出会いで変わります。
ラストはいかにお涙頂戴なシーンですが、涙が。

残念なのは、妻の行動原理が最後まで理解できなかった事です。
性描写も少し邪魔かと思いました。

オススメ:★★★★☆
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