日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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今日の日本では、シーフードは気軽に食べられる食材となった。
だが、世界の魚資源は減少の一途を辿っている。
学者たちの警鐘を無視し、マグロを乱獲し続ける外国の巻き網漁。
自分の首を絞め続け、衰退していく日本の漁業。
このままでは、マグロを代表とする魚が姿を消してしまう日も近い。
普段はそんな気にも掛けないであろう魚・水産業のお話です。
著者は、ワシントン条約など多くの国際条約で日本代表として出席した小松正之。
2007年5月発行なので、情報としては少し古いかもしれません。
水産資源についてが大半ですが、食の安全性についても言及しています。
データやグラフが多用されており、水産業の抱える問題の根の深さが鮮明になっています。
著者の経歴からも、信頼の置けるデータだと思います。
また、日本の行政や漁業組合の実態、ダイオキシン含有魚など、水産業だけでなく、日本や日本人に関わる問題を鋭く指摘しています。
食の安全性、日本の漁業、食料自給率…
こんなキーワードが気になった方に読んで頂きたい本です。
オススメ:★★★★☆
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