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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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巷説百物語 (角川文庫) 巷説百物語 (角川文庫)
京極 夏彦

角川書店 2003-06
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妖怪や魔物が恐れられていた幕末の時代、山岡百介は怪談や奇談を「百物語」にし、世に出したいと諸国を旅していた。あるとき、小股潜りの又市・山猫廻しのおぎん・鳥寄せの長耳・事触れの治平といった小悪党たちに出遭ってから、数々の「怪談」を目の当たりにし、巻き込まれていく。

小豆洗い、白蔵主、舞首、芝右衛門狸、塩の長司、柳女、帷子辻という7妖怪が登場し、その怪談に沿って事件が起きます。
ちょっとネタバレ(反転で):妖怪紀行ではありません。勧善懲悪です。作中では人物が善も悪もねェ、と言っていますが。

著者の作品は分厚いのが多いのですが(例えば『鉄鼠の檻』は1400頁弱)、今作は全7篇の短篇集となっており、1篇が70ページ近く。
著者の書き方も割と読みやすいので、京極夏彦を敬遠している人にも良い作品・シリーズだと思います。

『絵本百物語』をモチーフに『巷説百物語』シリーズを書いたようですが、中扉にはその挿絵が掲載されており、雰囲気を出しています。

オススメ:★★★★★
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