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狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫) 狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)
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管理人ゆっきーがライトノベルジャンルの中で最もお薦めしている「狼と香辛料」シリーズの第七作目。

「Side Colors」というサブタイトルからも察せられるように、本作はシリーズ初の短編集となっています。

本編の合間の出来事を描いた短編が二つと、この本の半分以上を占める外伝的な中編が一つ。

まずこの巻の頭に収録されているのが中編「少年と少女と白い花」。

これはまだロレンスと出会う前のホロが描かれたお話で、今と変わらず巧みな言葉遣いで少年たちに話しかけるホロの、悪戯っぽくて小生意気な、けれどとても優しい姿を見ることが出来ます。完全な外伝である事からネタバレを避け、内容の詳説は割愛します。

次に出てくるのが短編一つ目の「林檎の赤、空の青」。

第一巻の騒動の終結と、第二巻の新たな旅の始まりの間の出来事を描いています。シリアスな展開の多い本編とは違い、終始のんびりと穏やかな雰囲気がとても良かったです。

最後は短編二つ目の「狼と琥珀色の憂鬱」。こちらは書き下ろしの話です。

第二巻におけるイチかバチかの駆け引きの勝利の後の、ちょっとした宴の席から始まるロレンスとホロの会話劇が主となっています。ロレンスの視点から描かれた本編とは違いホロの視点から書かれており、普段は心の読みにくいホロの思考を知ることが出来て面白かったです。そしてロレンスとホロの会話はこの作品の醍醐味だと再認識させてくれました。

短編集という特殊な形式のため、本編を早く読み進めたいと思う人にはやや受け入れられないと思うので、星は一つ減らします。ただ、短編集は飛ばして読む派の方にも、このシリーズにおける短編は読んでおいて損はないと改めてお薦めします。

オススメ度:★★★★☆(4/5)


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