日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
![]() |
付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫) タケシマ サトシ メディアワークス 2006-10 売り上げランキング : 76845 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『王道楽土』で第7回電撃ゲーム小説大賞<選考委員推奨賞>を受賞して以来、かなりの速筆で多くの作品を発表してきた御堂彰彦さんの4作目のシリーズ「付喪堂骨董店」の第一巻です。
「アンティーク」と呼ばれる不思議な力をもつ様々な器物をテーマに、それに関わる主人公の来栖刻也、舞野咲、さらに二人が働く付喪堂骨董店のオーナー摂津都和子の三人を中心とした物語。
メインとなる「アンティーク」ごとに完結した物語の短編集という体をなしているので、一話ごとにのんびりと読めるのはありがたいです。そして、それら全編に連なる主人公二人の煮え切らない関係が見所。
こんな力があったらいいな…と誰しも一度は思う能力を与えてくれるアンティークは、どれも個性的で面白いです。
一つ気になる点を挙げるならば、同じ事象を異なる人物の視点から描写する(多視点描写)という、この作者が多用する書き方です。ほぼ同じ文章を部分的に変えて流用することで、それらの人物の感情の繋がりや行き違いを表現しているのですが、読む人によってはこれをしつこく感じるでしょう。
ともあれ、個人的にはとてもおすすめのシリーズです。
オススメ度:★★★★☆(4/5)
「アンティーク」と呼ばれる不思議な力をもつ様々な器物をテーマに、それに関わる主人公の来栖刻也、舞野咲、さらに二人が働く付喪堂骨董店のオーナー摂津都和子の三人を中心とした物語。
メインとなる「アンティーク」ごとに完結した物語の短編集という体をなしているので、一話ごとにのんびりと読めるのはありがたいです。そして、それら全編に連なる主人公二人の煮え切らない関係が見所。
こんな力があったらいいな…と誰しも一度は思う能力を与えてくれるアンティークは、どれも個性的で面白いです。
一つ気になる点を挙げるならば、同じ事象を異なる人物の視点から描写する(多視点描写)という、この作者が多用する書き方です。ほぼ同じ文章を部分的に変えて流用することで、それらの人物の感情の繋がりや行き違いを表現しているのですが、読む人によってはこれをしつこく感じるでしょう。
ともあれ、個人的にはとてもおすすめのシリーズです。
オススメ度:★★★★☆(4/5)
PR
この記事にコメントする