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付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫) 付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
タケシマ サトシ

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『王道楽土』で第7回電撃ゲーム小説大賞<選考委員推奨賞>を受賞して以来、かなりの速筆で多くの作品を発表してきた御堂彰彦さんの4作目のシリーズ「付喪堂骨董店」の第一巻です。

「アンティーク」と呼ばれる不思議な力をもつ様々な器物をテーマに、それに関わる主人公の来栖刻也、舞野咲、さらに二人が働く付喪堂骨董店のオーナー摂津都和子の三人を中心とした物語。

メインとなる「アンティーク」ごとに完結した物語の短編集という体をなしているので、一話ごとにのんびりと読めるのはありがたいです。そして、それら全編に連なる主人公二人の煮え切らない関係が見所。

こんな力があったらいいな…と誰しも一度は思う能力を与えてくれるアンティークは、どれも個性的で面白いです。

一つ気になる点を挙げるならば、同じ事象を異なる人物の視点から描写する(多視点描写)という、この作者が多用する書き方です。ほぼ同じ文章を部分的に変えて流用することで、それらの人物の感情の繋がりや行き違いを表現しているのですが、読む人によってはこれをしつこく感じるでしょう。

ともあれ、個人的にはとてもおすすめのシリーズです。

オススメ度:★★★★☆(4/5)
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