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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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キノの旅〈7〉the Beautiful World (電撃文庫) キノの旅〈7〉the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一 黒星 紅白

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プロローグ「何かをするために・b」

第一話「迷惑な国」
南北の山脈に挟まれた大地を塞ぐように城壁を巡らした国の前で、キノとエルメスは立ち往生していた。そこへ大地を揺るがしながら近づいてきたのは、巨大な動力によって常に世界のどこかを動き続けている「動く国」だった。キノは動く国に入国したが、その国は向かう先に立ちはだかる城壁を持つ国との戦争に突入してしまい…

第二話「ある愛の国」
師匠と若い男の二人は旅の途中で立ち寄った国の王様に、城から抜け出す手引きを頼まれた。お忍びで城下に訪れた際に出会った恋人と結ばれるためだと言う。無事に王様を連れ出した二人が見た恋人とは…

第三話「川原にて」

第四話「冬の話」
キノが冬の間を滞在することにしたのは、とある国の「城壁の外」だった。その国で宗教的な理由で許されない安楽死を、「異教徒」として行うように国の人から頼まれたのだ。同じように頼まれた旅人が滞在するための建物に、ある時別の旅人が訪れた。彼は依頼の詳細を聞かされると呆然とし、やがて国の人間を説得することを決意する。

第五話「森の中のお茶会の話」
師匠と若い男の二人は、森の中で出会った老夫婦の家のお茶会に招かれました。和やかで平和な時間の中でお茶を楽しんでいましたが、突然師匠はハンドパースエイダーを抜き…

第六話「嘘つき達の国」
国の王を倒すための革命で、自らの想い人を殺してしまった男の話。想い人とは実は国の王女であり、男と知り合ったのは身分を偽り城下に降りていた王女だった。革命の後に精神を侵された男を不憫に思った国の人々は、彼にある嘘をついていた。そして、彼の身の回りの世話をしていた女性もまた嘘をついていた。この国の人たちは皆が嘘つきだった。

エピローグ「何かをするために・a」


全体を通して、期待や不安のベクトルを終盤で真逆にひっくり返す展開が各所に見られる点が健在でした。

第五話の前半の流れがずっと続くようなお話もたまには読みたいですが、きっとそれはキノの旅ではないですね。急転直下の予想もできない展開こそがこのシリーズの魅力の一つです。

オススメ度:★★★★★(5/5)


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