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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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キノの旅〈4〉the Beautiful World (電撃文庫) キノの旅〈4〉the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一 黒星 紅白

メディアワークス 2001-07
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プロローグ・「紅い海の真ん中で・b」

第一話「像のある国」

第二話「xxxxx」

第三話「二人の国」
夫婦の間の問題は警察が介入しない国のお話。人生のパートナーとなった男女の間には時に争いもあるだろう、という伝統的な考え方を重んじるこの国で、その伝統によって助けを求めることも出来ずに夫の虐待に耐えている女性がいた。キノに夫を殺すように依頼するが…。

第四話「伝統」
全ての国民が頭の上に「猫耳」を着けている国があった。それがその国の大切な伝統であると言い、訪れたキノにも装着を勧めるが、キノはこれを丁重にお断りする。キノが去った後の国の人々と、キノとエルメスの会話、それぞれにオチがついています。

第五話「仕事をしなくていい国」
科学技術が進歩し、国民の誰もが最低限の衣食住を保証された国。機械がほとんど全ての仕事をしてくれるので、人間のやる仕事などないこの国では、豊かであるがゆえに国民が堕落しないように、生活レベルをさらに上げるためには『仕事』をしなくてはならない制度を作った。仕事をしなくて良い国の仕事とは…。

第六話「分かれている国」
一つの国の中で、異なる価値観を持つ人々が二つのグループに別れ、それぞれの生活を営んでいた。彼らは独自の思想を持ち、互いのそれを野蛮で理解出来ないものとして忌避していた。旅人であるキノを同じように歓待した彼らの姿は、とても似ているけれど。

第七話「ぶどう」

第八話「認めている国」
年に一回の投票日、お祭りのように盛り上がるその国では『自分にとって必要な人』の名前を書いて投票することになっていた。そして誰からも必要とされない人間は殺される。しかし全ての者が支え合っているこの国では必要のない人間などおらず、毎年殺される人間などいるはずもない、らしいのだが…

第九話「たかられた話」
シズと陸が訪れたその国は、盗賊たちが定期的にやって来ては食料を奪っていった。盗賊にたかられている国民を助けるために、シズは剣を抜くが、本当にたかられていたのは…

第十話「橋の国」
大陸と大陸を渡す長い橋の上をエルメスに乗って走るキノ。偶然見つけた橋の欄干に書かれた内容から、その橋が作られた歴史を知ることになる。

第十一話「塔の国」
何代にも渡って国を挙げて塔の建設を行っている国。自分の代で塔が崩壊することを目撃出来れば幸せと言われるほど、長い年月をかけてどこまでも高く作り上げられていく塔は、倒れればまた建て直し、また次に倒れるまでそれを続けられる。そんな国での生き方に耐えられなくなった男が、キノの言葉を聞いて新たな生き方を発見する。

エピローグ「紅い海の真ん中で・a」



第三話の結末はとてもスッキリしていました。このシリーズは時に無常な呆気ない終わり方で絶望や失望を描くことがあるので、どうなるか心配していたのですが、個人的には気持ちの良い終わり方をしてくれました。

第八話、第十一話はそれぞれ現実世界の事物と関連性が見えてくるような気がします。

第七話は正直退屈な閑話。

オススメ度:★★★★☆(4/5)



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