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日々読んだ書籍の感想を淡々と書き残していくブログです。
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キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫) キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一 黒星 紅白

アスキー・メディアワークス 2009-10-10
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口絵「嫌いな国」、「凄い国」、「生きている人達の話」
巻頭を飾るカラーイラストと共に数話の短いお話が載るのは毎度のことなのですが、この巻にきて思うのはイラストレーターの黒星紅白さんの画力が、1巻の頃と比べて格段に上達していることです。もちろん話の内容も面白いのですが、ラノベというジャンルにおいては挿絵のクオリティも本の売れ行きを左右する重要な要素なので、注目すべき点かもしれません。

プロローグ「この世界の話・b」

第一話「昔の話」
かつて師匠たちが訪れた国の話。腐敗した政治を打倒するために国民が起こした革命の真っ只中に来てしまった師匠と連れの男でしたが、彼女たちは嬉々として入国し、とある政治家の逃亡の手助けの仕事を引き受けます。自分たちを苦しめてきた政治家を逃がすまいと取り囲む民衆を、師匠は特殊な武器で容赦なく薙ぎ倒していきます。しかしその後は師匠の気まぐれで、今度は民衆に力を与えることを決めて…。その後どうなったのかを知るのは、次の世代を生きるキノたちでした。

第二話「家族の国」
『離婚』ならぬ『離族』が制度化されている国の話。

第三話「違法な国」
これまでのシリーズ中でも何度か見られた、風刺的なお話です。表現の自由を過度に規制した国家がどのような道を辿るか…という、少し大げさな展開と共に示しています。最後の締め方も上手かったです。

第四話「旅人の国」
とある国を目指して旅をしていた男は、大きな使命を抱いて旅をしていた。ようやく目的の国に到着した男を待っていた事実とは…。

第五話「必要な国」
キノがその国に滞在中、どういうわけかたくさんの人々が次々に襲いかかってきた。キノは当然のように返り討ちにするが、出国する日になってようやく襲われた理由を知らされる。キノが入国したその国では、ある「必要」を満たすための制度が存在しており、キノはそれに利用されていたのだった。

エピローグ「この世界の話・a」

スペシャル収録「いろいろな話」
1~2ページ程度の短編をいくつもまとめて収録している。やや本編とは異なるパラレルワールドの設定もあり。


オススメ度:★★★★☆(4/5)


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